昨日の7月15日付けの毎日新聞の記事(上記クリックでご覧になれます)で、鴻巣市のごみ処理に関して報道がありました。
内容は、鴻巣、行田で組織する「彩北広域清掃組合」が行田市小針で運営するごみ処理場の運営に当たり、3月23日に鴻巣市から行田市に「2022年度をもって脱退したい」と文書で通告したとのことでした。
その後、吉見町長へ吹上地区のごみ処理を要請、6月29日に吉見町長は受け入れる方針を文書にて回答したとの内容です。
現在、吹上地区の可燃ごみはこの「行田市小針」で処理がなされています。
本来、こうした複数市町村で形成する事務組合で方針を決める際には、鴻巣市議会として承認の後に組合に申し入れを行い、可否を問う流れになっています。
以前、鴻巣市長から議会に「組合を脱退したい旨、行田市と協議を進める」といった説明のみで、鴻巣市議会としては可否を問う」ことすらしていません。
このことから、今回の件は、現鴻巣市長の一存によるもので、議会軽視といっても過言ではありません。
また6月29日に吉見町長が受け入れを文書回答したことは、昨日7月15日に電話で確認をしたところ組合議会の神田議長も「毎日新聞の記事で初めて知った。」として憤慨されていました。
各ごみ処理場は建設からかなりの年月が経過しており、新たな枠組みを作り新ごみ処理施設の建設を目指しているところですが 、 令和2年まで6年の間、鴻巣市は行田市、北本市と3市で組合を設立し、新ごみ処理場建設を目指していました。
しかし、建設予定地に多額の費用が掛かるとして、「安価で整備ができる現在稼働中の行田市小針も建設候補地として検討してほしい」と行田市長から正副管理者協議(3市の市長で構成)で申し入れがあったが、費用が掛かる鴻巣市郷地・安養寺地区で計画するとして鴻巣市長はテーブルにも乗せなかった経緯がありました。
その結果、行田市は組合離脱に至り、組合を白紙解消した経緯がありました。
そして今回の流れになります。
原口鴻巣市長は「吹上のごみの扱いは(05年の)合併以来の懸案。自分の手で決着の段取りをつけたいと思っていた」「広域行政というが、最初に壊したのは、3市の枠組みから離脱した行田の方だ。ボールは行田に投げている」と話しているがそもそも建設候補地をテーブルにのせなかったのは鴻巣市長であって、総合的に勘案した行田市長の判断は賢明であったと思われます。
また、原口市長は7月31日をもって退任しますが、このような揉め事を残したまま去ることに違和感しか残りません。
この鴻巣市郷地・安養寺の予定地は、組合議会でも幾度となく問題視された土地であり、私あべしんやも反対をしています。
そして今回の組合離脱の問題です。
費用について割高になっていること行田市に見直しを求めることは、鴻巣市にとって当然の行動であると考えています。
しかし、一度決まった契約内容を見直すことは非常に難しいことも事実です。
だからこそ、こうした反省点は計画を進める「新ごみ処理施設建設」に活かすべきであると考えています。
また、県資源循環推進課が「計画段階での組合解散の事例はいくつかあるが、実際に稼働中の施設で解散のような事態は聞いたことがない。ごみ処理は市町村の責任であり、住民に不便がないような対応をしてもらいたい」と話すように、私たち市民に影響のない運営を求めていきたいです。
【重要】7月15日付け毎日新聞記事に関する私の見解
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